フリーGISでお客様がどこから来ているのか把握する

2015.11.27 投稿

ニコラス スワントンシニアコンサルタント

フリーGISである「jSTATMAP」を使って前回は既存店の人口を把握しました。

今回はさらにポイントカードや会員データなどお客様情報を持っている場合の

活用方法について説明します。

 

お客様情報をGISで表現できるよう準備する

 

皆様がお持ちのお客様情報は様々な項目があると思いますが

お客様の住所は緯度、経度と紐づいていないと考えます。

そこでまずはGISに取り込む為の準備をします。

jSTATMAPではファイルの1列目は「名称」、2列目が「住所」になり、

3列目以降は自由に属性項目を入れることができます。

以下は実際に取り込んだファイルのサンプルです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お客様の氏名をアップするのはリスクがあるので氏名は番号に置換することをお勧めします。

ちなみにフリーの欠点として1ファイルにつき読み込める件数が2,000が最大となります。

ですので会員数が1店舗3,000人分ある場合は2,000以下にカットする必要があります。

 

さて、ここまで準備が出来たらファイルをCSV形式で保存してインポートします。

インポートの仕方は前回も書きましたが、プロットタブを選択して

ジオコーディングでインポートです。

 

お客様情報を可視化する

 

インポートが終わると以下のような画面になっているはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このような可視化だけでも今までエクセル上でしか分からなかった状態よりは

進みましたがこれだけではどの範囲から来ているのかは分かりません。

そこで同心円を加えることで大よその範囲を確認することができます。

 

エリアタブからエリア作成を行います。

既にグループを登録している場合はそちらを選択して、

まだ登録していない場合は新規グループに追加をします。

グループ名は分析をする屋号名を入れておくと後で分かりやすいと思います。

次にエリアの作成種類を聞かれますが円で見る場合は

円のタブで「同心円(プロットグループ指定)を選択します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

円が加わることでだいぶお客様がどの範囲から来ているのかが把握しやすくなりました。

ちなみにこのサンプルでは500m、1㎞、2㎞の同心円にしています。

ここでは1店舗のみを見ていますが、複数店舗実施して同心円の中のお客様情報を

集計することで例えば10店舗中8店舗が1㎞内に70%のお客様情報が存在するならば

店舗の基本商圏は約1㎞であるという推測を立てることができます。

 

人口はあるがお客様の獲得が弱いエリアを把握する

 

最後に応用編としてプロット集計と人口データのマトリックスを見る事で

人口はあるがお客様の獲得が弱いエリアを可視化することも可能になります。

 

統計データタブで作成するグラフの指標を選びます。

皆様がインポートしたお客様情報は「プロット属性集計」に存在しています。

ここでプロット数を選択します。次に他の種類の指標選択を求められるので

人口データを選択します。今回は「H22国勢調査(500mメッシュ)」としました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お客様情報と人口をマトリックスした結果が上記のサンプルイメージになります。

最も赤くなっているメッシュは人口が多くかつお客様情報も多いエリアです。

ここで見るべきポイントは人口が多いにも関わらず、お客様情報が少ないエリアでしょう。

来ていない要因が競合によるものなのか、それとも分断のせいなのか、

ここから仮説を立てるだけでも既存店現状把握の精度は高まるのではないでしょうか。

また、この資料を元に重点的にプロモーションを打ち出すエリアを決めるのも

良いかもしれません。

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